探偵ブログ

探偵の誇り

探偵という職業には昼も夜もないのは勿論のこと、休日もままならないというのが宿命ですが、それでは、探偵にとって何が一番大変なのかお分かりでしょうか。いつも危険と隣り合わせ?…勿論それも時にはあります。恐らくどの探偵に聞いても答えは同じだと思いますが、「ひたすら耐えて待つ。」ということです。何かの本にありましたが、世の中、動きのあることはいつも歓迎され評価され易いものだけど、こと動きのないものについてはほとんど鈍感ではないかと思われる程、評価され難いものである。と書いてありました。待つ。そこには、いずれおとづれるであろう何かを、不安と期待にじっと胸を膨らませながら耐える姿がみえます。祈りにも似たところがあるのかも知れません。探偵はひたすらじっと待ちます。夕方から次の朝方まで、同じ場所で待つことも珍しくも何ともありません。空振りに終わることもしばしばです。それでもまた同じ作業を繰り返します。ややもすると一週間連続ということもあります。待つ。口で言うのは簡単ですが、恐ろしいほ
どの能力だと思います。一概には言えませんが、有能な探偵はこの待つという行為に長けているように思えます。でも、探偵になりたての新人の時からそうだったのかといえば、そうではありません。私などは未だに音を上げる方ですが、出来る人は動物が捕食のチャンスをうかがうように、じっとその場で身を潜めます。半人前の若い動物は堪えきれずにフライングしてしまい、相手に察知され逃します。そうして苦い経験を幾度も幾度も積んだうえでやがて一人前となるのでしょう。でも動物の場合、一人前にならなければそれは死をも意味します。探偵もチャンスが来るまで待つことが出来るようにならなければ、いずれは半人前の動物と同じ運命です。目立たないかも知れない、世の中に認められないかも知れませんが、探偵は待つという地味な行為を誇りに思っています。

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