探偵ブログ

探偵も驚きの本当にあった話

今から35年程前の出来事です。山口の友達の所に遊びに行くため電車に2時間揺られ厚狭という駅に着きました。「駅に着いたら電話してくれ。迎えにいくで」と言われていた私は駅の公衆電話から友達の家に電話を掛けました。

当時は携帯電話などない時代でしたので、外出時は公衆電話が頼みの綱でした。私が友達の家にコールするや否や「あれっ?居ったの?」と電話口から友達の声です。私は「今、着いた。迎えに来てくれや」と頼みました。友達の家は駅から車で10分少々、歩いて行ける距離ではありません。「お前一人か?母ちゃんは居らんのか、しのぶも居らんの?」と言いますので、駅に母親か妹が迎えに来てくれているのかと思い辺りを見回しましたがそれらしき姿はありません。「早く迎えに来てくれや」と私は少しイライラしながら言いますと、「ちょっと待っとってくれや、今、出とるんじゃ」と意味不明のことを言い始めます。

人を呼んでおいて、わざわざ電車で2時間かけて来たのに、ちょっと待てとはそりゃないだろうと、だんだん腹が立ってきました。友達はさらに続けて「おかしいの?お前一人なんか?しのぶも母ちゃんも誰も居らんのか?」と言います。私は一人で遊びに行くと約束していたので、「わし一人じゃ、出とる言うて何が出とるんじゃ?」と尋ねました。すると友達は「ちょっと出とるんよ」と繰り返します。まさか、こいつ、家に誰か呼んで変なことでもしているのか?そうなったら私は用無し、たた゛の邪魔者、さすがに温厚な私も頭に来て、このまま電車で引き返すことも考えました。そんな私の気持ちはつゆ知らず友達は「どうやって来たんか?バスか?」と続けます。バスでここまで来ようとしたら何時間かかると思っとるん、はらわた煮えくり返りつつも、「電車」とやや冷めた口調で答えました。その瞬間、二人の会話が途切れると同時に、お互い微妙に何か変ということに気づいたようでした。一体、二人は何の異変に気づいたのでしょうか。 

しばらくの沈黙が続いた後、どちらからともなく「お前、今どこに居るんのか?そうゆうお前は?」と恐る恐る尋ねてみました。私は電話の最中、家の中なのにえらく騒々しいな、テレビかなと思っていましたが、あまりに会話がかみ合わないので、まさかとは思いつつ尋ねてみました。「お前、パチンコ屋か?」と。すると友達は「お前ひょっとして家じゃないのか?そしたらどこじゃ?」と、とうとう異変に気づいたようでした。それから数十秒後、私は駅前パチンコ店で友達と合流することに成功しました。これは私の人生の中で一番不思議な体験ですが、私は駅公衆電話、友達はパチンコ屋の公衆電話から二人とも友達の家に電話したことだけは確かです。なお、友達はその不思議な出来事よりパチンコに気をとられてあまり感心がなかったことと、何故か二人とも電話賃が一円もかかってなかったことを付け加えておきます。

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