探偵ブログ

探偵の列島巡り

探偵には様々な事案がございますが、同時に日本列島色々な所に連れて行ってくれたりもします。

私の主な役割は現地に出向いて見たり聞いたりする聞き取り取材という仕事なので、市中は勿論、人家も疎らな山間部など、普段旅行などではとても行けないようなところが調査場所となります。

一日にフェリーが数便しか通わないような離島や人里離れた秘境のような山の奥まで。ようやくたどり着いた、見知らぬ土地で不安にかられながら見知らぬ人から話を聞かなければならないものですから、相手が優しい人でありますよう毎回手を合わせながら恐る恐る玄関の扉を叩きます。

そうして現れた人は皆、一様に優しい方ばかりです。私が初めての土地であたふたと右も左も判らずにまごついていることを察知してか、皆さん誰もが私を同情してくれます。私の様子を見るに見かねたか、仕事の話はそっちのけで、「お昼は食べたのか」とか、「今日は泊まるところはあるのか」とか、何かと気遣ってくれます。

これではどちらがインタビュアーか分かりません。「まあ上がってお茶でも飲んで…」などはざらで、中には帰り際に「お腹が空くから持って行きなさい」と、おにぎりや採れたての野菜を包んでくれる事もあります。

私はその優しさに感激して、聞きたいことは山ほどあったのに何も一つも聞けず、気がつけば山ほどのお土産を手にしています。

帰る道すがら、いったい私は何のためにわざわざこんなところまで来たのだろうと、我が身の不甲斐なさに落胆しながらも、でもやっぱり来て良かったなあという複雑な思いで山里を下りていきます。このようにして人様の温かい情に触れながら各地を廻る仕事を随分私は気に入っています。

でもその割には、ご心配して頂いたり、同情されてばかりいるようですから、まだまだ探偵としての修行が足りないのかもしれません。

でも唯一の救いは今までに一度も門前払いされたことがないということでしょうか。

そして、取材に協力していただいた方にお礼の便りを出したりしますが、折り返しさらに詳しく教えて下さることもあります。私の列島巡りの修行はまだまだ続きそうです。

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