初恋の人や大好きだった人が今何をしているのか、ふと思いを馳せることはありませんか?探偵事務所に相談に来る方の中には、調査の対象となる方への熱い思いを打ち明けてくださる方がいます。 ※弊社にご依頼をいただいた案件ではありません。実話をもとにしたフィクションです。
片思いで終わった男性の動向調査
私は37歳の女性会社員です。現在はIT関連会社のSEとして働いています。
この業界は転職が多く、私もこれまでに2回ほど転職をしています。 今回、私が新卒で入社した会社の同期の男性の調査を依頼しました。同期入社のメンバーは40人ほどいて、はじめは月に1回以上のペースで飲み会が行われたり、土日に出かけたり和気あいあいとしていたのですが、仕事が忙しくなるにつれ、同期との関係は希薄になっていってしまいました。
そのような中で、私と同期の一人である彼は偶然にも家が近く、業務が多忙を極めるときは一緒に終電で帰宅することもありました。その上、仕事ができて社内でも上司や同僚からの人望が厚い彼を、私は次第に好きになっていきました。
ですが、彼とはおつきあいをしていたわけではありません。私の片思いで終わってしまいました。当時は彼も私も仕事をするだけで精いっぱいだったからです。 告白だけでもすればよかったかなと後悔することもありますが、その当時はフラれるのが怖くて告白する勇気はありませんでした。
消せない心残り
それから10年以上経った最近、またモヤモヤと彼のことを思い出すようになりました。 彼が今、どこで何をしているのか知りたくて、元同僚に聞いたりネットで検索したりしてみました。どうしてそんな行動に出たのか自分でもはっきりわかりませんが、ちょっと仕事や恋愛に疲れて昔が恋しくなったのかもしれません。
ですが、10年以上経っているため彼の所在はもうわかりませんでした。 わからないと思うとますます気になってしまい、気にしてしまう自分が情けなくもありました。
そこでいっそお金で解決してしまおうと思い、探偵事務所に彼の動向調査を依頼したのです。
動向調査の報告から得た、不思議な安心感
調査の結果、彼は私が転職した後、全く別の仕事をしていることがわかりました。私は入社して1年で転職したのですが、彼は3年間勤めて、その後医療メーカーの営業に転職したようです。 そして転職先で知り合った女性と結婚し、今は3人の子どものお父さんになったそうです。年相応に年齢を重ねている彼が、公園で楽しそうに子どもたちと遊んでいる写真を見て、私はとても安心しました。
あの時、私が気持ちだけでも伝えていれば未来は変わっていたかもしれないと思うと、若干後悔は残ります。ですが、もうどうしようもないという事実がはっきりしたことで、「これ以上頑張らなくていい」というスッキリした気持ちになりました。 過去のことを後悔しても何も変わらないし、彼はもう家庭を築いて前を向いて進んでいるのですから、私も過去振り返らず前に進むしかないと思っています。 調査してくださった探偵事務所の方には感謝しています。
探偵事務所では、このように初恋の人や好きだった人を探す仕事もしています。忘れられない人の今が知りたい、そんな依頼者の気持ちに私たちも寄り添いたいと思います。