探偵には普通の人にはできない特殊なスキルや技術を持って、日々調査に励んでいます。
その中でも相手に分からないように「尾行」するテクニックは素人にはマネできないと言われています。
プロの探偵として尾行のスキルを習得するには3年かかると言われているほど。
この記事では、プロの探偵だけが持つ尾行テクニックをご紹介しましょう。
プロの探偵が行う尾行の基本テクニック
探偵は、浮気調査や素行調査をするために、調査対象者の行動を把握する必要があります。
そこで、調査対象者に分からないように後ろから後を付けて行動を調べることが「尾行」です。
テレビドラマや映画では、探偵が尾行する場面がよくありますが、電柱や壁に隠れるような動きはしません。
尾行の基本テクニックは、対象者に気づかれずに同時に見失わずに追尾する形が鉄則です。
ベテラン調査員は、相手の動きを先読みしたり、想定外の動きがあっても柔軟に対処することができます。
ターゲットの容姿を一瞬で覚える
プロの調査員は遠目からでも、一瞬にしてターゲットの容姿を覚える必要があります。
通常、ターゲットの容姿の情報は依頼主から事前に写真を入手してあるため、尾行の調査が開始されるまでに頭に入れておきます。
尾行は主に後方から行うため、依頼主は正面よりも後ろ姿や横向きの姿の写真を提供すると役立ちます。
尾行する時は目立たない姿で
尾行をする際に探偵が気をつけていることは、目立たない装いをすることです。
刑事ドラマにあるようなトレンチ・コートにベレー帽のいでたちで尾行する探偵は誰もいません。
一番重要なことはターゲットに気づかれないように尾行することです。
その場に馴染む自然な姿になるように、平日の昼間ならばスーツ姿、土日祝ならばカジュアルなデニムやジャケットが適しています。
尾行調査をする時は、時間帯や場所を考慮してその場に馴染む服装を決めておきます。
長時間に渡る場合はメガネを変えたり、リバーシブルのジャケットを裏がして着る場合もあります。
ターゲットとは適度な距離感を保つ
プロの尾行テクニックとしては、ターゲットとは微妙な距離感を保つことが大切です。
ターゲットに近すぎると怪しまれ、遠すぎると見失ってしまうリスクがあります。
駅や商店街など人が多い場所では近づくことがありますが、人通りの少ない住宅街の場合は、最低でも10mは離れて尾行して行きます。
見失った時のために複数名体制で尾行を行う
規模の大きな探偵事務所の場合は、万が一ターゲットを見失ったときや気づかれた時のために、二人以上のチームで尾行します。
もう一人の調査員が尾行を交代することができるのでリスクを抑えることができます。
何回か尾行をして行動パターンが分かっている場合は
分からない場所でもう一人が待機をしています。
最近は、スマートフォンとメッセージアプリのお陰でチーム連携が取りやすく、尾行がスムーズに上手く行きます。